
本記事は、「フィリピンの私立大学進学」に関しての紹介記事です。
紹介するのは、当サイト・桜ルート運営者の窪 匡将(くぼ きょうすけ)です。
僕は小学校5年生の時に両親がお金を理由に離婚し母親と二人暮らしをするようになったのですが、貧乏生活は変わることなく過ぎていきました。
学力も無く視野も狭かった僕は、「大学に行くには奨学金という借金を背負うしか道は無い。」と決めつけていたのです。
「費用を抑えて進学することはできないのか?」と思った矢先に、フィリピンで語学留学をする。という選択肢を知ることとなります。(話せば長いので、また別の機会でお話しします笑)
留学を経て英語が話せるようになった僕は、「英語を使ってプログラミングを学びたい!」と思うようになりました。
そこで知ったのが、フィリピンの大学!年間学費が約15万円なのにアメリカ式の授業が受けられると知り、フィリピンの大学に進学することになったのです。
日本人のほとんどが知らない、フィリピンの大学進学までのルートを皆さんもぜひご覧ください。
- フィリピンの私立大学進学の概要
-
- 対象者: 高卒以上
- 期間: 4年
- 学費(年間): 約15万円
- 総コスト: 約193万円~約354万円
※レート等によって変動あり
フィリピンは言語レベルが高く、教育熱心な国!

僕は英語留学の行き先がたまたまフィリピンだったんで知ったのですが、フィリピンでは国民のほとんどがフィリピンの言語だけでなく、英語を話すことができるんです!
映画館でアメリカ映画を見に行っても、字幕なしです!(英語初心者の頃はキツかった…笑)
それはフィリピンがアメリカの植民地時代にアメリカ式の教育が導入されたので、現在でも授業は英語で教えている大学がたくさんあるからです!
英語で授業が受けられるので、日本人以外にも、韓国人、中国人、アフリカ人、欧米の方などの海外から来る学生がフィリピンには多いんですよね。

これを知って僕は勉強熱心な生徒に囲まれ、英語で学ぶことのできるフィリピンの大学に心を惹かれました。
語学留学でせっかく英語が話せるようになったのだから、これを活かすには最高の進路だなって。(学びたかったプログラミングに特化しているIT大学が見つかり、さらに行きたい気持ちが高まりました!)
ですが、金銭的に余裕の無かった僕は、「どうせ何百万と学費がかかるんやろなー」って半ば諦めていました…
日本の大学の1/3以下!学費年間15万円と知って衝撃を受けた…

すると…
「年間15万円くらいじゃない?」と一言。

「100万円近い学費を毎年支払う日本と比べるとビックリすると思うけど、フィリピンは年間15万円程度で通えるのは普通だよ。」とおっしゃいました…

調べてみると首都マニラの一部の私立大学だと富裕層の方が集まるので学費は日本とさほど変わりませんが、その他のフィリピンのほとんどの私立大学は年間の学費が本当に15万円程度!
僕は実際に学園都市として有名なバギオという地域にある有名IT大学に進学し、Computer Science(コンピューター・サイエンス)を専攻しました。
その大学も年間学費は約15万円でしたので、貯金が少なかった僕にとってはとても有難かったです。
フィリピンの大学の学費がこれだけ安いのは物価の違いはもちろん、フィリピン政府が皆にできるだけ高い教育を与えられるように奮闘しているからだそうです。

皆さんは日本の大学の年間学費はいくらぐらいかご存知ですか?国公立の大学だと大体年間約50万円。私立大学だと、年間約90万円です。
フィリピンの大学と比べると、約3倍~6倍も学費が高いんです!泣

フィリピンの大学 | 日本の大学 | |
---|---|---|
入学金 | 約15,000円 | 約200,000~300,000円 |
学費(年間) | 約150,000円 | 約500,000円~900,000円 |
英語が話せれば入学可能!でも勉強し続ける気持ちは忘れずに。

恥ずかしながら僕は中高で勉強をほぼしておらず、英語なんて英語留学する前まではアルファベットをABC~Zまで順番に言うことさえできない悲惨な状態でした…(本当)

すると、大学の入試はなんと!
「英語面接のみ!」
しかも英語面接も特に厳しいワケではなく、大学側が最低限の英語力と勉強の意欲を知る為の面接なんだとか。
言ってしまえば、高卒で英語がある程度理解でき、やる気さえあれば入学可能ってことです!
実際に入試に落ちた生徒は全体の一割にも満たないようです。
他の大学は英語以外にも、数学や科学などの基礎知識テストを実施している大学もあるみたいですが、こちらはあくまでも入学前の知識をチェックするためのものです。
仮に学力が劣っていると判断されれば入学後に補修授業を受ける必要があるだけの話ですので、入学自体は基本的に可能みたいです。

ですがその分、大学で成長してもらう為に卒業のハードルをグンっと上げているのも特徴で、体調不良や緊急の理由でない限りは必ず授業に出席し、積極的に学んでいく。
この姿勢を貫く強さが求められています。
入学より卒業する方が難しいのはアメリカ等の他の多くの国々の大学も同じです。
日本の大学のように卒業するより入学する方が難しいシステムだと、どうしても卒業するにつれて学習意欲が薄れてしまいがちです…
個人的には卒業する方が努力が必要なシステムの方が自分の成長にとっては良いのかなと思います。

アジア大学ランキングにおいてもフィリピンの大学が年々順位を上げており、立命館大学や一橋大学などの日本の有名大学を上回る大学も現れています。
▼QS University Rankings for Asian 2020 (QSアジア大学ランキング2020)▼
※あくまでも参考としてご覧ください。
※Filter, sort and searchをクリックし次にBy locationをクリックすると、”Philippines”の項目が選択できます。するとフィリピンの大学が一覧で表示されます。
https://www.topuniversities.com/university-rankings/asian-university-rankings/2020

基本的な事が分からないし、そもそも英語で勉強し直さなければならない。
それでも中学レベルの学力しかない僕でも必死にやればついていくことができました。
先生やクラスメートも空き時間に僕に教えてくれたりと非常に良い環境でしたね。

その分、バイトでお金を貯めたり英語の勉強を深くするなど時間を有効活用しましょう。


IELTSスコア5.5は、英検でいうと大体準一級レベルです。
実際にIELTSを取得する必要があるかは大学によりますが、基本多くの大学では英語面接を通して英語力を測るのでIELTS取得を求めることはありません。
もしIELTSに関して詳しく知りたい方は下記のサイトが参考になります!

IELTS5.5レベルに行くには簡単ではありませんが、勉強の仕方次第で短期間で達成することは十分可能です。

その代わり、大学独自の英語面接や英語筆記試験(一部の大学が実施)には合格する必要があるので、IELTSスコア5.5を目安に英語力を身につけましょう!
アメリカ式の授業で多国籍のクラスメートと共に学ぶ!

続いて、「実際の授業はどんな感じなのか?」についてお答えしていきます!

そしてフィリピン人の多くは英語を話すことができます。
ちなみに僕はフィリピン語はほとんど話せないですが、英語が話せれば生活に困ることも、もちろん授業で困ることもありませんでした!
アメリカ式の教育とは、具体的にクラスメートと意見を交わしあうディスカッションやクラスメートの前で自分の意見を発表するプレゼンテーションが多いのが特徴です。
課題(宿題)なども個人だけでなく、チームで挑んでいくのも特徴として挙げられます。

ずっと日本の教育に慣れ親しんでいた僕は初めての経験だったし、「教科書が存在するのになんで意見を交わし続ける必要があるのか?」と疑問に思っていました。
「日本の学校のように先生が教科書に書いてあることを解説してくれた方が効率的やん!」って。

「教科書に書いてあることは自分一人でも学ぶことができる。でもクラスメートと意見を交わし合い、教科書に書いてない僕らなりの正解を見つけることができるのは大学という場でしかない!」ということです。
そしてこの「自分の意見を伝える。」「他人の意見に耳を傾ける。」「チーム力を築き上げる。」等のコミュニケーションスキルは、大学卒業後の社会で必ず必要になります。
日本の社会に出てからコミュニケーションを取るのが苦手でうまくいかない人はたくさんいると耳にします。
その原因の一つは日本の学校の授業システムにあるのかもしれません。(日本でも独自のやり方で面白い授業されている学校はあるはずですが)
僕もフィリピンの大学に進学する前まではすごくシャイでなかなか自分の意見を伝えられない人間でした。
でも大学での経験を経て、コミュニケーションに関して積極的な人間になれたと強く感じています。

大学を通してプログラミングができるようになったからこそ、僕も当サイトの桜ルートを作ることができたんです!
フィリピンの大学では専攻に応じた体系的な学びができるので、確実に就職で役立ちますよ!
もちろん、プログラミングも常に英語で学んでいたので、英語力もUP!
フィリピン大学後の進路は?

フィリピンの大学自体は日本ではまだまだ知られていませんので、日本の企業さんには「なぜフィリピンの大学を選んだか?」と「フィリピンの大学で学んだこと」を説明できれば、十分評価して頂けるはずです。
しかもフィリピンの大学では常に英語に触れているので、英語の資格であるTOEICや英検で高得点を確実に得ることができます。そのような資格と組み合わせて自分をアピールしていけば問題ありません。
なにより、異国の地の大学で挑戦した!という事実は他の多くの日本人が経験していないことでしょうから大きなポイントになりますよね。

もちろん日本の企業への就職だけでなく、海外の企業への就職や起業などの選択肢もあるので自分が挑戦してみたいことを基準に選んでみましょうね。
フィリピンの大学院にそのまま進む。(学費安いです!)という道もありますし、卒業後のルートはあなた次第でいくらでもあります!
実際に通っていた大学をご紹介!

University of the Cordilleras (コーデリアラ大学)

- フィリピン北部 学園都市・バギオに位置
- 3年制の私立大学 (4年制の大学より休みが少ない分、早く卒業できる)
- 入学時に必要な英語レベルは、IELTS 5.5
- バギオ市の多くの大学の中でも、特に多国籍の学生がいる大学 (日本人は少ない)

フィリピン人の多くの方も参考にしているサイトなのでオススメです!
フィリピンの大学進学までのルート

それに合わせて、大学見学、英語の勉強&貯金、入試受験(個人で受験日程を設定させて下さる大学が多いです。)、入学必要書類集め等の計画を立てましょう!
実際に自分の目で大学や周辺の地域を見てみた方が安心。
フィリピンは日本からも近く、航空券も安いです!事前に各大学の公式サイトに記載のメールアドレス宛に連絡して、大学を見学したい旨を伝えましょう。
大学見学の許可が下りたら、実際に大学の施設、授業の様子等を見学しましょう。
※英語に不安がある方は、英語の勉強をしてから見学に行ってもOK!
※併せて、大学の入学時期についても確認しておきましょう。8月又は9月入学の大学が多いです。
中高生の間に最低でもIELTSスコア5.5程度の英語力を身につければ、フィリピンの大学には確実に進学ができます!
お金に関しては大学に進学をするとフィリピンではバイトができないので、できるだけ高校生の時にお金を貯めておこう。(ご両親がお金のサポートをしてくれるのであれば、英語をさらに頑張ろう!) ※学費以外の費用に関しては、今後記事にしていきます。
海外からくる学生に対しては入試の日程を個人の都合に合わせて設定してくれる大学が多いです。事前に連絡を取り、日程を調整しましょう。
大学によって異なりますが、基本的に簡単な英語面接(又は英語筆記テスト)と、一般教養確認テストが実施されます。
フィリピンの大学は卒業するのは大変ですが、入学に関しては最低でも英語が話せれば可能です!
下記の書類は全て英語に訳して、大学に提出しなければなりません。お金を支払って、翻訳してくれる会社に頼むのも良いし、節約したい方は自力で翻訳する方法もあります!
- 高校の成績証明書 & 卒業証明書
- 高校の内申書
- 犯罪経歴証明書
- 費用負担宣誓供述書
- 出生証明書のコピー
詳しくはこちらから!
フィリピンの大学進学の為に必要な入学書類を詳しく解説!
フィリピンで健康診断を受ければ検疫証明書はGetでき、入学許可書は大学から受け取れます。
- 検疫証明書
- 入学許可書
大学に必要書類を提出すれば、あとは入学日を待つのみです!
学生寮がない大学に進学される方は家を探しましょう。
大学がオススメのアパートを紹介してくれる場合もありますし、自分で探してみるのもアリです。日本よりも家賃はすごく安いので、選択肢はたくさんあると思います!
入学金は約1万円で、年間学費は約15万円!学費は学期毎の分割払いも可能です!
フィリピンの大学では日本で出会うことのない様々な国籍の方と共に勉強をすることになるでしょう。日本人が少ない大学ばかりなので大変な部分もありますが、常に英語が話せる環境にあるので、切磋琢磨して成長していって下さい。